社内のムードメーカー石原工場長!

工場長
 ファクトリーブランドであるNARUにとって、商品を生産する工場は非常に大切な場所です。そんな大事な工場とその工場を管理している石原工場長を本日はご紹介したいと思います。最年長なのに明るく、若手に負けない一番元気な方です。

自己紹介をおねがいします!

工場長
・名前:石原明彦(いしはらあきひこ)
・生年月日:1962年3月7日
・入社時期:2002年6月 
・得意なこと:おやじ料理と工場を進化させること!(写真は先日作った料理です)
・もし100万円当たったら何に使いますか?:娘の結婚のお祝い!もうすぐ結婚予定です♪

初めに工場の成り立ちを教えてください。

工場長
 「より良い品質と安定した生産」を目的に私と縫製工員3名の4名でSTF(清水町工場)はスタートしました。当時は、洋服の生産は人件費の安い海外に移していくのが主流で日本の縫製工場は物凄い逆風でした。

 しかし「縫製は海外の工場にお任せでは、私たちの求める品質の商品を作ることはできない」、「日本国内でのモノづくりを途絶えさせてはいけない」という思いから、粘り強く工場の運営を行ってきました。

 また工場が大阪府泉大津市清水町にあることからShimizu Town Factory略してSTFと名前を付け、今では20名以上が働く、自慢の工場です。

工場が力を入れて取り組んでいることは何ですか。

工場長
 品質の良い商品を、安定して生産するために、デザイナーやパタンナーなどの企画の人たち、営業や店長など実際商品を販売する人たちと、徹底した打ち合わせを行っています。

 特に縫製の前段階である生地を裁断する時点で、生地の不良(汚れや、キズ)のチェックを厳しく行い、そのような個所がある場合はすぐに社内で共有し、きれいな商品のみをお届けできるように細心の注意を払っています。

 また商品上がり後の検品にも力を入れており、チェックヵ所や検品手順をマニュアル化し、検品する人によって品質にばらつきがないようにし、不良品が生まれないように徹底しています。

工場ではどんなことができますか?


 現在STF工場は日本人スタッフ9名、ベトナム人スタッフ12名の計21名で工場の運営を行っています。月に8000枚ほど生産し、年間では10万枚ほどの商品を生産しています。

 STF工場は日本でも珍しいTシャツなどのインナー、からダウンのようなアウターまですべての商品を生産できる工場です。縫製だけ例に挙げてみても、Tシャツを縫うミシン、パンツを縫うミシン、ダウンを縫うミシン全て違うミシンを使います。製品の仕上げの仕方も全く違うのではじめは大変苦労しました。実際に調査したわけではないですが、ここまであらゆることができる工場は日本でうちだけしかないのではないかと思っています。

 工場立ち上げ当初はカットソーしか縫製していませんでしたが、長い年月努力を積み重ねあらゆる商品を作れるようになりました。新しいことにチャレンジすると、失敗はつきものです。過去にはとんでもない失敗をしてしまったこともありますが、その都度改善を積み重ねてきました。これからもどんどん新しいことに挑戦していきたいと思っています。

STF工場の課題はなんですか


 STFでは品質だけでなく、そのためにどれだけの時間がかかったのかも厳しくチェックしています。品質だけでなく、満足感を感じていただける価格で商品を提供できるよう努力をしています。今後もより満足いただける商品を作れるように工夫をしていくことはSTFの大きな課題です。

 また今の品質に満足せずもっと良い品質の商品を作れるようになることも大きな課題です。そのために定期的に研修を行い、縫製のビデオを見て勉強したり、検品マニュアルの改善や確認を行ったり、行員同士の連携に不具合がないかなどを確認しています。
 

仕事をしていて大変なことは何ですか。それにどのように向き合われていますか。


 現在工場では私を含む21名のスタッフが働いています。その各々が与えられている目標の品質基準、生産数量をしっかりと達成できるようにサポートしたり、管理していける仕組み作りが、大変であり、やりがいでもあります。

 動画を使った指導を行ったり、マニュアル化したりすることで、できるだけ分かりやすい指導を心掛け、思いやりと感謝の気持ちを忘れないようにしています。しかし優しいだけでは組織は結果が出ないので、優しさと同時に、すべての行員が求められるレベルに達せれるよう時には厳しく注意や指導を行うようにしています。
 
 そして一緒に働くスタッフの成長していく姿を見れることは、工場長として仕事をしていてよかったと思うところです。

工場長から一言!


 私は服つくりはお米つくりと似ていると思っています。お米は、農家の人たちが「みんなにおいしいお米を食べてほしい」という思いで大切に土を作り、手間をかけ苗や稲を育て、最高のタイミングで収穫されてお米になり、皆さんの毎日の食卓に並びます。
 
 私たちの服つくりも同じように「着た人が思わず笑顔になるような服を作りたい」という思いで多くのスタッフが多くの時間をかけて作っています。
 
 そのような大切に作ったNARUのお洋服で少しでも多くの方がうれしい気持ちになってもらえれば、これほどの喜びはないです。

 これからもNARUはお客様に喜んでもらえる商品づくりを頑張っていきますので、楽しみにしていてくださいね!

 


 最後までお読みいただきありがとうございます。今回はNARUの石原工場長のご紹介でした。

  ナル公式オンラインショップでは皆さまからのトピックスでこんな内容を取り扱ってほしい!というご要望、服作りや、着こなし、お取り扱いなど衣料に関する様々な疑問を受け付けています。

  皆様から頂いた質問に、60年以上服作りに関わってきた工場ならではの視点や経験をふまえてお答えいたします。お客様と一緒に面白いトピックスを作っていきたいと思っております!

 またNARUにはニット職人や縫製職人、デザイナー、パタンナー、裁断職人など他にも服作りに関わる多くの技術者がおります。そんなプロ達の意見もふまえた上で、正確な情報をお伝えしたいと思っております。
 
 トピックスのご要望やご質問はこちらから!