ニットならお任せ、NARUニット工場長!

ニット工場
NARU自慢のニット職人藤本さんとニット工場をQ&A形式にてご紹介いたします。

コットンリブニットでNARUを知ったという人も多いかと思いますが、その陰の立役者が藤本さんです!

それでは自己紹介をお願いします!
ニット工場 趣味
・名前:藤本利幸
・生年月日:1964年12月15日
・入社時期:2011年11月 
・好きなこと:キャンプ、スノーボード
・もし100万円当たったら何に使いますか?:家族で楽しむのに使います。もうすぐ3人目の孫が誕生するので孫のお祝いに使いたいです。



Q1.藤本さんのニット歴について教えてもらえますか?
ニット工場
父がニット職人だったので高校卒業と同時にニットの道に進みました。

ニットは傷直しや柄組み、機械の調整など細かい作業がとても多く、1人前のニット職人になるには10年以上かかります。

私もニットをやりだした当初は見様見真似でしたが、40年ニット一筋で働いてきて今ではたいてい事は分かるようになったと思います。

今からおよそ10年前に縁あって南出メリヤスで働くことになりました。

南出メリヤスでは編み機の設置など一から準備する仕事に立ち合い自分の経験を活かすことができました。

欲しい機械や糸が見つからなかったりと大変なこともありましたが、とてもやりがいのある仕事でした。

今はある程度環境が整ったので、よりクオリティーの高い製品を作れるように工夫しています。



Q2.ニット工場が力を入れている取り組みは?
ニット工場
編みあがった生地の肌触りや風合いにはとてもこだわっています。

ニットは同じ糸でも、いくつものゲージを選べ、何種類もの編み方があります。

たくさんの編み方の中からデザイナーや営業の思いを汲み取り最も良い風合いに仕上げるように工夫します。

デザイナーや営業からの提案だったとしても、その糸の良さ死んでしまう場合には、ニット担当の視点からより良い編み方やデザインを提案するようにしています。



Q3.ニット工場の今後の課題は?
ニット工場
ニットを作るには最低でも8つの工程(編み→仮縫い→仮プレス→裁断→縫製→リンキング→本プレス→検品仕上げ)を経なければなりません。

その各工程には選りすぐりの熟練職人たちがおります。

しかし生産現場の高齢化などは深刻になってきており、職人の数も減ってきています。

ニットは最初に述べた8つの工程がすべて整ってこそ、良いものが仕上がります。

職人たちの技術を引き継いでいくためにも、ニットの面白さを若者達に伝え、生産現場を若返りさせていくことが必要だと考えています。



Q4.ニット工場が他の工場と違うところは?
ニット工場
営業と密に連携を取り、上手にリスクを張ることで、24時間体制で編み機を回し、他の工場では真似できない生産効率を実現しています。

また自社の編み工場には5ゲージ(肉厚の生地を編む機械)と7ゲージ(中肉厚の生地を編む機械)と14ゲージ(薄手の生地を編む機械)があり、あらゆる糸の太さ、生地の厚みに対応することができます。

また希少なインターシャと呼ばれる柄編みができる編み機もあるので、オリジナルの柄を作ることができるのも強みです。



Q5.ニット工場設立のきっかけは?
ニット工場
南出メリヤスでニットを始めた当初はニットの製造は協力工場にお願いしていました。

しかしニット工場の今後の課題でも上げました高齢化の影響から廃業される工場もあり、今後私たちが納得のいくニットを作り続けるには自分たちで作るしかないと思い工場の設立に至りました。

NARUの定番で毎年2万枚程度売れているリブニットの生産などで、数量もまとまっており、計画生産することで24時間編み機を動かせる点も、工場設立の後押しとなりました。



Q6.仕事をしていて大変なことは何ですか。それにどのように向き合われていますか?
ニット工場
編み機は一台ごとに違いがあり、同じ機械でもその日の調子によって出来具合が変わります。

まるで言う事の聞かない気分屋の子供のように手間暇をかけてあげなければなりません。

また同じ糸でも色によって、コシがつよかったり、太さが微妙に違ったりするので、色が変わるだけでも欠かさずメンテナンスを行う必要があります。

非常に細かく長時間の作業になる時も多々あり、そういう時はすごく疲れますが、良い生地が出来たときにはその苦労が報われた気分になります。



ニット工場長から一言お願いします!
ニット工場
ニットが出来上がるまでの工程には、私だけでなく、何人もの職人たちが携わっています。

その職人達やNARUのメンバーとともに最高の1枚をお届けできるよう日々努力しておりますので、NARUのニットをこれからも楽しみにしていてください。
 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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