当ブランド”NARU”のニット製品は、正真正銘の日本で作られた”メイドインジャパン”のニット製品です。
ニットを作る、すべての工程を、日本国内でおこない、ほとんどを自社製造で行っている、日本製造にこだわったブランドです。
このページでは、「日本製ニット」について、また、”NARU”が、どのような日本製造の取り組みをしているかをご紹介いたします。
現在、日本で販売されている洋服は、ほとんどが日本以外で作られた海外製品です。
日本でつくられた洋服の割合ですが、全体のたった約2%だそうです。(「日本のアパレル市場と輸入品概要2021」日本繊維輸入組合参照)
さらにその多くはカットソーなどの比較的手間のかからない商品が多く、ニットのように生地から日本で作らないといけないアイテムはさらに生産できる工場が少ないため、日本で作られたニット製品は、かなり希少であると言えます。
すべての製品には、作られた国である生産国を表記する義務があります。日本で作られたものであれば「日本製」、中国で作られたものであれば「中国製」もしくは「made in China」などです。
ただ、日本の法律(景品表示法第4条第1項第3号)では、原産国を「実質的な変更をもたらす行為が行われた国」と定義しており、その隙間をついて製造の最終工程を行った国が日本であれば「日本製」と表記しているアパレルは多く存在します。
たとえば、海外で製造されたニットであっても、最終工程のボタン付けネーム付けや袋入れを日本で行えば、「日本製」の表記ができるのです(厳密にはできないのですが、、)。このような日本製モドキをなくすことはできないのかと日々頭を抱えています。
以上のようなことから、全てが日本で作られている、本当意味での日本製ニットは、非常に貴重な存在であると言えます。
日本製品のよいところは様々ありますが、まず挙げられるのは、品質ではないでしょうか。
日本製ニットの品質は、世界でも認められています。
これはなんと言っても、日本人の管理の良さからくるものです。
ニットを編む機械の管理、縫製、プレス、検品、そして人材の管理まで、工場を清潔に保つ管理など、丁寧に正確にきっちりと管理が行き届いています。
これらのことが、日本製ニットの高い品質、高いクオリティーにつながっています。
そして、日本の”技術力”の高さも優れています。
あまり知られていませんが、ニット製品を編む機械の”編み機”は、日本の島精機製作所と言う会社が、世界的にも圧倒的なシェアをとっています。
独自の技術力によって、この会社の機器しか出来ない技術もたくさんあります。
日本のニット製品の技術力は、こう言った、世界トップクラスの編み機の性能に支えられているものです。
そして、日本のニット製造の技術において、ニット機械を操る職人さんも忘れてはいけない存在です。
日本製のニットが良いといわれる理由に、機械の微調整の技術力があり、これが海外より圧倒的に優れています。
1台の機械で、風合いを少し柔らかくしたり、厚みを持たせるなど、様々な風合いを調整できるのが、日本のニット職人の優れた技術力なのです。
「品質」「技術力」からくる、日本製ニットの最大の「価値」は、安心と信頼です。
これは、日本人の精神性からくる、丁寧さ、正確さ、まじめさが、一つのニット製品の安心と信頼をえる理由です。
日本製のニット製品は、海外の安価なものと比べると、多少価格は高いかもしれませんが、日本製のニットには、その値段の差を上回る「安心と信頼」があります。
「安心と信頼」こそが、日本製ニットの最大の魅力なのです。
ナチュラルブランド”NARU”のデザインは、「おしゃれ着として楽しめるデイリーウェア」をコンセプトとしています。
ですので、過度な流行を取り入れた奇抜すぎるデザインはしておりません。
普段着れて、友達や家族から「なんだかおしゃれになったね」と言ってもらえるような、日々の暮らしに寄り添った、デザインをを意識しています。
当社は、会社の設立当初の約60年前より、一貫して日本製品を作り続けてきました。
現在では、全てを日本国内で作る数少ない会社となりました。
当ブランド”NARU”は、企画(デザインと生地決定)から、パターン制作、生地、裁断、縫製、などの、洋服が出来るまでの、全ての工程を日本で行なっています。
しかも、日本でも非常に数の少ない、自社工場で製造をしているブランドです。
本来、アパレルブランドは、製造に関しては、外注先の工場さんに依頼をするのが普通ですが、当社は、主要な工程のほとんど自社でおこなっています。
これは、作業工程を丁寧に管理して、日本製ニットの良さが最も活かされるようにするためです。
会社の敷地内に、工場をつくり、すべての工程に目が届くようにしています。
しかし、日本での自社製造は、一筋縄ではありません。
他のほとんどのアパレル会社が、自社製造をしないのは、たくさんの手間がかかり簡単ではないからなのです。
それは、なんといっても管理の難しさにあります。
糸の管理、裁断の管理、縫製の管理、副資材の管理、人材の管理、職人の確保、など、管理が非常に難しく、様々な障害があります。
またニットはシーズンのある物なので、閑散期と繁忙期の差が激しく、生産を平準化させるためリスクを張った見込み生産なども必要となります。
しかし、そのような障害を乗り越えてでも、お客様に本当の「日本製の安心」、本当の日本製のニットをお届けしたいと考え、NARUでは、日本製の自社生産にこだわっています。
当社では、本社に併設されたニット工場に、ニットの編み機を20台ほど所有しております。
5ゲージから14ゲージまでの編み機器から、ニット専用のミシンまで、他種類のニット機器があります。
色々なニットのデザインに対応するために、糸の太さ硬さ、ニットの柄や厚みに応じて毎回適した機械を使い分けています。