日本製の靴下　靴下工場のこだわり 

先日発売されたＮＡＲＵの新作靴下「しっとりコットンソックス」は、 ＮＡＲＵが企画し、老舗靴下工場、三岡繊維さんに作っていただいた商品です。 今日は、先日工場見学へ行かせていただいた店長南出が、三岡繊維さんの魅力と靴下づくりについてご紹介したいと思います。

   

＃１　靴下工場「三岡繊維」

 

創業時は戦後の物資不足の真っただ中

創業は昭和21年10月。当時は戦後の物資不足の真っただ中です。創業者は満州でのつらい体験から、生きて日本に帰ることができたなら、とにかく靴下を作って世の中の人に提供したいと思ったそうです。

以来75年、現在はモノが溢れている時代です。今だからこそ「より良く、より長く使っていただける商品をつくり、お客様に提供していきたい」そんなポリシーを掲げ、モノづくりをされている会社が三岡繊維さんです。

 

靴下をつくる編み機を自社で所有

三岡繊維さんは自社で編み機を複数台所有しています。他工場に発注するのではなく、自社で生地の製造から製品に至るまでの工程を管理できる事で、より理想的な商品をお客様に提供しています。
また、靴下は勿論の事、靴下以外のアームカバーやサポーター等も作成することで縫製や生産管理の技術を磨きより良い商品を提供できるように日々工夫しています。。

 

＃２　靴下ができるまで

意外と知られていない靴下の製造工程。
私たちも今回、取材して初めて知ったことばかりでした。
大きな生地をパーツで裁断し、つなぎ合わせる洋服とは違い、靴下ははじめから筒状の靴下の形で糸を編み上げて作ります。
とはいえ、機械ですべて完成できるわけではなく、やはり最後は熟練の人の手が必要なのです。
たくさんの工程がありますが、少しだけご紹介します。

 

原糸の染色を依頼する

自社で製造する三岡繊維さんの靴下づくりは、まず、糸からスタートです。カラフルで膨大な糸が工場に並んでいました。NARUの絶妙なニュアンスカラー靴下を生み出してくれる糸たちも、ここに並んでいます。

 

編み機を調整する

編み機にはたくさんの種類あり、1つの機械で様々な編み方ができるため非常に複雑な仕組みになっています。昔から使い続けているものから、最新の技術を携えたものまで、様々な機械を操る工員の方の技術力で成り立っています。
お客様から依頼があると、要望によって編み機を選び、最適な仕上がりになる様振り分け、糸をセットします。 長年使用している機械の場合、部品の製造が終了していることもある為、ベテランの職人さんの手によって調整されながら理想の編み上がりを作っています。まさに職人芸ですね。 一足にかかる糸の種類が多いものもあるので、それぞれの原糸の良さを生かす為の調整が必要です。これがとても難しく、セットの工程で靴下の良し悪しが決まります。
セット圧や靴下の型板の選定を念入りにすることで、良い形、風合いを作りだしているのです。

 

つま先縫製

編み機がすべてを作ってくれるわけではないのです！編み機から出てきた筒状の靴下を、ここからはほとんど手作業で私たちがイメージする靴下の形に完成させていきます。出来上がりにとても重要な部分は、やはり人の手が必要なのですね。
こうして出来上がった靴下は素材や出したい風合いに応じて洗濯し柔らかくします。素材によっては洗濯をしないなど長年の経験から最適な加工を判断します。 そして、専用の機械でアイロンをあて、ぴしっとさせてからキズがないかをチェックし、タグをつけ、お店で並ぶ形に仕上げていきます。そして最後はNARU工場でも行っている、折れた針が紛れていないかを機械で検針をして、やっと出荷です！

 

＃３　大切にしているこだわり

依頼がくると、まずどんな種類の靴下を求めているのか（靴下の種類、柄、風合い、機能性）を詳しくヒアリングし、こちらでできる事（形状、編み方、糸種類、機能性）を提案します。

その際、お客様の望む100％を実現できなくても、限りなく近づけるように工夫を凝らします。そして、ささいな点でも改善点が見つかれば、改善をします。それがたとえ注文を頂いた会社の方に伝わらなくても、手に取って使用するお客様にいいと思ってもらえるモノづくりを心掛けています。

手に取ってくれるお客様のことを考える、そんな三岡繊維さんと一緒に完成させたＮＡＲＵの新作靴下。カラフルな配色としっとりとした履き心地が魅力です。ぜひお洋服と一緒に、一度手に取ってみてくださいね！

NARU(ナル) しっとりコットンソックス ￥1,000 （税込￥1,100）

三岡繊維さん、お忙しいところ工場見学させていただき本当にありがとうございました！