リネンワンピースでナチュラル細見えコーデ！天然素材ワンピが人気な理由とは

リネン素材とコットン素材

リネンとは、「麻」の一種の素材です。麻は特定の植物を指しているのではなく、茎などからつくられる植物繊維の総称として使われています。リネン（亜麻）以外にラミー（苧麻）やジュート（黄麻）、ヘンプ（大麻）などといった種類が有名です。

リネンは亜麻科のフラックスが原料であり、肌触りがよいため衣類やタオルなどの日用品に昔から使われてきた素材です。フランス語では「リンネル」と呼ばれ親しまれてきました。麻といっても種類によって特徴が異なり、例えばリネンはナチュラルな風合いを活かした衣服に、ジュートはゴワつきを感じる素材のため衣服よりもカーペットや麻袋に使われます。

コットンは「綿」のことであり、多年草「ワタ」の繊維から作られる糸や布を指します。ふんわりとした柔らかさが特徴で、肌への負担が少ないため、赤ちゃんのようなデリケートな肌にも安心して使われる素材です。

リネン素材とコットン素材に共通しているのは、吸水性と通気性のよさです。どちらの素材も汗をしっかり吸水しながら、風通しがよいためサラサラの肌触りが持続します。このような特性があるため、梅雨から夏にかけて重宝する素材です。リネンは綿の4倍もの吸水率があるといわれており、衣服だけではなくハンカチやベッドカバーにも向いている素材となっています。

他にも、リネンとコットンには保温性や速乾性、柔らかな肌触りといった共通点が多いですが、長く愛用することを考えた場合、リネンに軍配が上がります。コットンは丈夫ではありますが、使うたびに風合いが落ちてしまうからです。しかし、リネンなら使い込むほどにナチュラルな風合いが生まれ、10年後が一番美しいといわれるほどです。水に濡れると強度が増し、使うほどに柔らかくなるなど、天然繊維のなかでも最も丈夫で長持ちする素材といわれています。

天然素材ワンピースのおすすめファッション

衣服を着用しているときの窮屈さがなく、肌心地がよく快適に過ごせるのがリネンワンピースやコットンワンピースのよいところです。リネンワンピースは、素材の特性から春夏コーデのイメージが強いですが、繊維のなかに空気を多く含み保温性にも優れているので、集めの生地を選べば秋冬も使えて年間通して楽しめるアイテムとなっています。コットンワンピースも、合わせるアイテムを変えることで季節問わず一年中着られる優秀なワンピースです。

例えば、リネンワンピースの場合、ナチュラルな印象を活かして夏は涼しげにさらりと1枚で着こなすのが素敵です。リネンの自然な雰囲気を出したいときは、ふんわりしたシルエットのワンピースを選びましょう。逆にきちんと感を出したいときは、直線的なシルエットの1着を選んでみてください。

コットンワンピースも、1枚でおしゃれが完成するアイテムです。洗いざらしでふんわりした風合いのものは、カジュアルな普段着として大活躍します。ちょっとしたお出かけコーデには、生地に光沢感のあるものやハリ感のあるコットン素材を選ぶとよいでしょう。

リネンワンピースもコットンワンピースも、手抜きコーデに見えないように、デザインにひねりのあるアクセサリーやカバンなどの小物を合わせるとおしゃれな着こなしになります。春夏には1枚で着用したワンピースは、カーディガンやニットなどを合わせると秋冬も着回しを楽しめるのがポイントです。足元はスニーカーやサンダルでカジュアルに、お出かけにはヒールやブーツできちんと感を演出できるので様々なシーンで幅広く活躍するアイテムです。

気軽に洗えて１枚で着られるワンピースは朝のコーデに悩まずに済み、とても便利です。リネンワンピースやコットンワンピースでも、前開きのボタンタイプであれば羽織ものとしても使えます。

体型カバーできる細見えワンピースって？

1枚で着こなせるリネンワンピースやコットンワンピースは、シルエットが豊富です。体型が気になる場合は、細見えするワンピースで上手に体型カバーをしておしゃれを楽しみましょう。

Aラインワンピースや足首まであるマキシ丈のワンピースは体型を拾わない印象があるのですが、実はボリュームが出てしまうので、太って見えてしまう可能性があります。特に胸元にボリュームがある方は、Aラインだと胸の高さに合わせてそのまま裾まで広がるので全体的にふんわりした印象になり、体型カバーをしたいと思ったのに逆効果となってしまうことがあるのです。

細身えを意識するのであれば、IラインとXラインを考えてワンピースを選ぶのがおすすめです。Iラインは首元から足元までストンとタテを強調するシルエットなので、体型カバーをしつつ細く見せる効果が期待できます。上半身にボリュームがある方は、Xラインでスッキリ見せるとよいでしょう。ウエストに紐やベルトマークがあるデザインを選ぶことで、ウエストシェイプされた印象になります。腰回りが引き締まって見えるデザインであれば、スカート部分はAラインの広がりがあるものを選択すると、全体のXラインが完成です。また、ハイウエストのデザインを選ぶと、ウエスト部分をカバーしつつ、足長効果も期待でき、一石二鳥といえるでしょう。

全体的に広がりのあるワンピースをお持ちであれば、ウエストにベルトを巻いてみるだけで簡単に細見えワンピースにアレンジが可能です。ロングカーディガンを羽織って、広がりを抑えてIラインに見せる方法もあります。

色選びも細身えには重要です。オレンジや黄色といった暖色系はどうしても膨張した印象を与えます。細くスッキリと見せたい場合は、ブルーやネイビー、ブラックなどの寒色系を選ぶとよいでしょう。

このように着回し力抜群のワンピースは、選び方のポイントをおさえておくと体型カバーにも役立つ優秀なアイテムです。次に、ナチュラル素材のリネンワンピースやコットンワンピースの細見えのコツを確認しておきましょう。

天然素材の人気細見えワンピース

1年中着回しができるナチュラル素材のリネンワンピースやコットンワンピースですが、試着ができない通販サイトでの購入はどれにしたらよいか悩んでしまうものです。こちらでは、購入時に役立つ、細見え効果が期待できるワンピースのデザインをご紹介します。

まずは、細見えを望むならワンピースのシルエットはAラインよりもIラインやXラインを意識しましょう。天然素材のワンピースはナチュラルな雰囲気が出るふんわりとしたデザインが豊富ですが、縦を強調するIラインや、ウエストに切り替えがありリボンなどで絞るタイプのXラインのワンピースも多くあります。ボディラインを自然にカモフラージュしてくれるシルエットを選ぶと失敗がありません。

また首元のデザインを、Vネックにすることもおすすめです。デコルテが綺麗に見えて、スッキリした印象を与え、さらには小顔効果も狙えます。首だけではなく手首や足首といった体のなかで最も細い3カ所が見えるワンピースも細見えに有効です。

夏場だと、二の腕が気になるという方も多いでしょう。袖の部分がふんわりとしたボリュームのあるデザインであれば二の腕を上手にカバーできます。

膨張して見える暖色系のワンピースを選んだ場合でも、ジャケットなどに寒色系を持ってくることで締まって見せることが可能です。また、首元にスカーフを巻いたり大ぶりのピアスやネックレスをつけたりするなどして、視線を上に集めることでも手軽に細見えコーデがつくれます。

逆に視点の重心を下に持ってきてしまうようなデザインでは、ぽっちゃりした印象を与えてしまう可能性があるので気をつけましょう。スカート部分に大きなポケットがあったり、大きな花柄があったりするようなデザインだと視線が下にいってしまうため下半身の体型が気になる方にはおすすめしません。

小物を上手に取り入れたり、色の視覚効果を利用したりして細見えコーデをつくり出しましょう。